AWS re:invent 2018 社内で活用できそうなアップデートまとめ
こんにちは! トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社でサーバサイドリードエンジニアをしています西田です。ネット上では主にkbigwheelの名前で活動しています。
先日、私達の会社でもフル活用しているAWSの新機能・新サービスを発表するre:inventというイベントがありました。
こちらの記事では発表された中から社内で活用できそうなものをリストアップしたいと思います。 アップデートの一覧は以下の公式ブログの記事からいただきました。
- re:Invent 2018 11月26日 アップデートのまとめ | Amazon Web Services ブログ
- re:Invent 2018 / 11月27日 アップデートのまとめ | Amazon Web Services ブログ
- re:Invent 2018 / 11月28日 アップデートのまとめ | Amazon Web Services ブログ
- re:Invent 2018 / 11月29日 アップデートのまとめ | Amazon Web Services ブログ
- re:Invent 2018 / 11月30日 アップデートのまとめ | Amazon Web Services ブログ
目次
すぐに使いたいもの
- New – Amazon CloudWatch Logs Insights – Fast, Interactive Log Analytics | AWS News Blog
- 非常に良いアップデートです。cloudwatch logsは検索機能に癖があることが問題で、そのためにログをS3へ移してathenaで検索などの回避策すら取っていました。これができたことでむしろS3上に作られるELBのログをcloudwatch logsへ載せて検索することがスタンダードになるかもしれません。
- New – Amazon DynamoDB Transactions | AWS News Blog
- これも素晴らしいアップデートですが、一方で乱用すると本来のパフォーマンスを発揮できなくなる気がします。UpdatedItemでアトミックな操作は従来もできていたので、なるべく最低限の利用に留めるのがいい気がします。ここはベストプラクティスの蓄積を待ちたいところ
- The AWS Developer Tools Improve Continuous Delivery Support for AWS Fargate and Amazon ECS
- Fargate / ECS / ECRとCode Pipeline / CodeDeployの統合がより進みました。Code PipelineとECRの結合は実は社内ですでに利用していますが、微妙な問題はありつつも基本的にはデプロイフローが非常にスッキリしていい感じです。
- 新発表 – AWS Toolkits for PyCharm、IntelliJ(プレビュー)、Visual Studio Code(プレビュー) | Amazon Web Services ブログ
- 該当のIDEでlambda開発をしているならすぐに試してみたいところ
- re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / Amazon Timestream | Amazon Web Services ブログ
- 大きな可能性を感じるプロダクトです。InfluxDBなどと同様に時間に最適化した操作・演算ができます。IoTのセンサーデータなどを入れるのに最適なのですぐにでも検討したいところ
- Amazon DynamoDB On-Demand – 事前のキャパシティプランニングが不要のリクエスト課金が可能になりました。 | Amazon Web Services ブログ
- 負荷を計算せず開始できるため非常に有用ですが、一方で負荷が一定で安定している場合はリザーブドキャパシティのほうが安くなるそうです。
- re:Invent 2018 / Werner Vogels Keynote / Serverless Updates | Amazon Web Services ブログ
詳細によっては使えそうなもの
- AWS のマイクロサービスのための サービスメッシュ - AWS App Mesh のご紹介
- マイクロサービス的な設計をしているシステムでは待望の機能だと思います。うちはコンテナからlambdaへ移行しつつあるので逆に必要性は薄まっているかも
- AWS Cloud Map の紹介
- サービスディスカバリのAWSマネージドサービス。ARNが引けるのが最大のポイントです
- 新機能 – AWS Lambda :あらゆるプログラム言語への対応と一般的なコンポーネントの共有 | Amazon Web Services ブログ
- Arm ベースの新しいAWS Graviton プロセッサによる Amazon EC2 A1 インスタンスのご紹介
- 従来のx86系と比べてコストパフォーマンスが良いそうです。armプロセッサでもよい用途なら活用できそう
- re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / AWS Control Tower | Amazon Web Services ブログ
覚えておきたいもの
IoT系
- IoT系の機能追加は非常に多かったです。セッション内でもいくつもおおっと思わせる機能があったのですが基礎知識がないこともありすべてを理解することはできませんでした。以下には公式のアップデート記事があるものを載せます。
- AWS IoT Events のプレビューを提供開始
- re:Invent 2018 Midnight Madness/ AWS Transfer for SFTP | Amazon Web Services ブログ
- AWS IoT Greengrass の機能が外部アプリケーションコネクタ、ハードウェアを信頼の起点としたセキュリティ、隔離設定により拡張される
- 新発表 – AWS Well-Architected Tool – クラウドベストプラクティスのレビューツール | Amazon Web Services ブログ
- re:Invent 2018 Midnight Madness/ AWS Transfer for SFTP | Amazon Web Services ブログ
- re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / Amazon Textract | Amazon Web Services ブログ
- 良さげですがまだ日本語を使えないそうなのでそれ待ちですね
- Amazon S3 Introduces S3 Batch Operations (Preview) for Object Management
- S3上の大量のデータに対して一括処理を書けたいときに有用ですが、そもそもなるべくそういった処理がいらないようなデータのパイプラインを設計したいところ。
- 新発表 – Amazon FSx for Lustre | Amazon Web Services ブログ
*1:毎度お世話になっています